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札幌ドーム歴史・概要

札幌ドーム座席表


札幌市には以前からドーム球場の建設構想
(仮称:「ホワイトドーム」と呼ばれていた)があったが、
政治汚職事件で逮捕者が出たり、資金的な問題もあって
この構想は一時立ち消えになっていた。


1992年、札幌市が2002 FIFAワールドカップの開催候補地と
して名乗りを挙げると、新たに建設するサッカースタジアムを
ホワイトドーム構想とリンクさせる案が浮上。


1996年1月、野球やサッカーなど多目的に利用できる
ドームスタジアムとすることに正式決定した。


翌年の設計コンぺには9つのグループが参加したが、
東京大学名誉教授の建築家原広司らのグループが提案した、
サッカー用の天然芝を空気圧で浮上するステージに乗せてドームに
出し入れする「ホヴァリング・ステージ」方式の採用など、
持てる技術の全てを費やした。


1998年に着工され、2001年に完成。同年6月3日、
司会に徳光和夫、札幌出身のシンガーソングライター大黒摩季らを
招いて行われたオープニングセレモニーで開業した。総工費は約422億円。


天然芝グラウンドを乗せたステージは総重量が8,300トンにも及ぶが、
空気圧で7.5cm浮上させ移動することができる。


普段は屋外(オープンアリーナ)で養生されており、
サッカーの試合がある時にドーム内(クローズドアリーナ)に移動させる。


入口は野球場でのセンターにあたる場所にあり、ステージ移動の際にはこの部分の観客席がレフト・ライトスタンドの下に収納され、ステージの通り道ができるようになっている。このため、スコアボード(大型映像装置)は他の球場のようにセンターには設置できず、ライトスタンド側にある(サブボードも対称になるようバックネット・3塁側寄りに設置されている)。また、屋内に引き入れたステージを90度回転させるためのスペースを必要とするため、野球場形態ではファウルグラウンドが極めて広くなっているのも特徴である。


また、野球場として使用する場合、センターの可動式観客席とレフト・ライトの固定式観客席の間に、設計の都合上三角形の空間ができるのも特徴。この部分には、2005年度から野球ボールの形をした広告看板を設置している。また、一塁側・三塁側観客席の前列部分も可動式で、サッカーの試合の際にはホームとセンター方向に移動し、メインスタンドとバックスタンドの前列となる。


通常、ドーム球場では外野の両翼に添って巨大な広告看板を貼り付けているが、札幌ドームの場合はサッカー場としても利用されることなどから、バックネット(サッカー場の場合はメインスタンド)、センターバックスクリーン(バックスタンド)と1・3塁側スタンドに掲示されている。


通常、プロ野球のホームチームは一塁側のベンチを使用するが、札幌ドームでホームとなる日本ハムは三塁側のベンチを使用している。これはサッカー競技場として見た場合、三塁側に当たるメインスタンドから見て左側をホームチームが使用することから、監督室やロッカーなどの設備は三塁側の方が良かったこと、また三塁側スタンドからの方がライトスタンド側にあるスコアボードが見やすく、メインの入場ゲートにも近いことなどが理由となっている。また最寄の地下鉄東豊線「福住駅」にも近いという点も、理由のひとつとなっている。(ちなみに、読売の札幌シリーズは従来どおり読売が1塁側を使用している。こうした規定は野球協定にはなく、暗黙の了解の範囲である。)


コンサドーレは2003年度のJ2降格後、使用料の高い札幌ドームでの開催を減らし、まだ屋外に積雪の残る春季と秋季を中心に利用している。その結果、2004年度は全ホームゲーム22試合中、札幌ドームでの開催が8試合と大幅に減らされ実質準本拠地の扱いだったが、2005年度はJ2リーグ戦ホーム22試合中12試合、2006年も24試合中11試合(予定)と、ほぼ半数程度にまで戻っている。


1999年に札幌ドームの愛称を公募し、応募総数7,722通、4,966作品の中から「HIROBA(ひろば)」が選ばれた。誰でも知っている言葉で、野球・サッカー・コンサートなど多目的に利用できるドームの機能を端的に表していることなどから採用されたが、札幌市民の間では評判は今ひとつで、ほとんど定着していない。


なお、北海道内ではプロ野球・Jリーグの公式戦がこれまで開かれた屋外スタジアムには常設のナイター設備が整えられていなかった(厚別はナイター開催時は移動照明車を利用)ため、プロ野球・Jリーグの公式戦を開催するスタジアムとしては、道内で初めてのナイター設備常設スタジアムとなった。


更に、ドームの上には展望室が設けてあり天気の良い日には札幌飛行場(丘珠空港)を離着陸する飛行機を見る事が可能である。北の空の玄関口である新千歳空港発着の飛行機ではないので注意(札幌ドームの試合を中継したアナウンサーが言い間違えたこともあり、勘違いする人も多い)。 2002年、Jリーグアウォーズで、J1ベストピッチ賞を受賞している。


2007年には、ノルディックスキー世界選手権が札幌市で開催され、札幌ドームも会場のひとつとなる。この大会では、初の試みとしてドーム内に天然雪を搬入してスキー距離競技のスタート・ゴール地点を設置する予定となっている。これにより、観客は雪の影響をほとんど受けない屋内で観戦することが可能になる。


なお他の野球場では、ほとんどが夜10時以降に近隣に考慮してトランペットを含めた鳴り物の応援が禁止となるが、札幌ドームでは夜11時まで鳴り物での応援が可能である。


また、札幌ドームは野球開催時、ファールゾーンが広く選手やファンからも不評だったのでフィールドシートを設置する予定になっているが、その前に2006年3月の日本ハム主催のオープン戦でバックネット裏を除く内野の防球ネットを試験的に取り外したところ、ファンから大変好評であり、また安全性も確認されたため2006年の日本ハム主催の公式戦全戦で防球ネットをはずすことが決まった。スカイマークスタジアムや東京ドームなどではフィールドシートのみに防球ネットが取り外されているが、バックネット裏を除く内野全ての防球ネットが取り外されるのは札幌ドームが初めてである。ちなみにメジャーリーグでは、ほとんどの球場がバックネット裏を除いてネットがない(しかもバックネット裏の防球ネットも高さが低い)。さらに将来は前述の通りフィールドシートの設置も予定しているので、選手とファンとの距離がさらに縮まるのではないかという期待がある。ただ、ほかにも元々サッカーとの併用運動場なので野球の場合、客席からグラウンドへの傾斜角度が平面になっている、歴代ドームと比較する屋根がかなり低いなどという問題点もあるにはある。

         

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